「公務員十戒」

 さて、世の中には、「電通鬼十則」ならぬ「公務員十戒」というものがあるそうです。これは自治大学校でご活躍の椎川忍氏の言葉であり、そこには公務員とはかくあるべし、という教訓が10項目かかれています。僕が今日初めて知ったぐらいだから、ましてや公務員以外の人が公務員の「戒律」のようなものを目にする機会はまったくないと思うので、ぜひ紹介したいと思ってエントリにしました。

椎川流「公務員十戒
1 公務員である以前に、普通の人として尊敬される人間になること
 ・・信頼感のある人間であることは住民との関係構築には不可欠ってことだと思います。
2 常に健康をチェックし、身体を鍛え、公務能率を上げるよう心がけること
 ・・これはどの仕事でも当てはまる気もします。やはり体は資本です。
3 権力を振り回すことなく、いつも謙虚に、国民、住民のために真剣に汗を流すこと
 ・・国民や住民と同じ目線に立たないと、住民は政治や行政には参加してくれないですよね。公務員は権力者でも下僕でもありません。あくまで住民と同じ立場なのです。
4 自分だけの狭い世界に閉じこもらず、土日でも勉強や付き合いは買ってでもし、知識と人脈をひろげること
 ・・特に公務員は何かとプライベートは大人しく過ごしていることが多いと思うので、一番目からうろこでした。広い視野を持つことが後々仕事に生きてくることは公務員でも同じだと思います。
5 自治会活動でも、ふるさとの地域おこしでも、国際交流でもいいから、地域活動、ボランティア活動、NPO活動をし、机の上の理屈だけでなく、身体を動かすこと
 ・・近所付き合いでこういう場に出ることはありますが、そこからさらに目的意識を持つことが求められてるのかなと思います。
6 自分の周りの国民、住民の声に謙虚に耳を傾け、スモールサクセスを積み重ねること
 ・・スモールサクセスか・・。この言葉は本当に公務員の仕事の本質をついているような気がします。字面だけ見てるとあまり夢はなさそうですね。w
7 常に、自分の仕事が、組織や上司のためでなく、直接国民、住民のためになっているかを点検すること
 ・・誰のために仕事してるのかってことですね。特定の顧客のためでもなければ、会社を発展させて利潤を上げるためでもない。あくまで広く国民、住民のために仕事をしているという意識を持つことが重要なようです。
8 仕事から逃げることなく、責任を他人に押しつけることなく、自分のすべきことをきちんと処理すること
 ・・別に公務員に限ったことではないかもしれませんが、チームワークはかなり必要ですね。職場でもそれぞれが別の守備範囲を担っているので、誰がどんな仕事をしているのかを把握しておかないと動けないし、住民の皆さんに説明できない。
9 失敗を部下のせいにすることなく、また、上司にこびることなく、自分の正しいと考えることをやり抜くこと
 ・・うーんできてないなーって思います。部下のせいにはしないだろうけど、上司にはこびてしまいそう。そもそも公務員はあまり失敗できない職業だと思うので、皆が皆失敗を恐れて、思わぬ方向に舵がとられていってしまうことのほうがあると思います。
10 理屈だけで物を言わず、必ず自分がそう言われて実行する立場になったらどうかを考えて行動すること
 ・・理屈だけじゃだめみたいですね。相手の立場は、確かに相手になってみないとわからないですが、それでも相手の身になって相手の状況や考えてることを推量する努力はもちろん必要です。

 ここまで公務員十戒を見てきましたが、なかなかすべてコンプリートするには相当がんばらないといけないような内容です・・。電通鬼十則とはまた別な次元で、難しい。これもひとつの大きな目標として、少しでもこの理念に近づける努力はしたいなぁとおもいます。前回エントリで僕は公務員に人格の高潔さを求められても困ってしまう、なんて書いてしまったのですが、やはり公務員にはそれなりの人格が求められているようです。すみません。