ブログをやってたら就活にいいことはあるのか

 自分がブログを始めたのは、かの高名なウェブ進化論を3月ぐらいに読んで、第4章のこの部分に甚く触発されたからだ。

もう一つ重要なのは、ブログは個にとっての大いなる成長の場であるということだ。fladdict.net blogの「知的生産性のツールとしてのブログ」という文章がある。ブログを書き続けることによる自らの成長がこんなふうに書かれている。
「実際ブログを書くという行為は恐ろしい勢いで本人を成長させる。これはこの一年半の過程で身をもって実感した。(中略)ブログを通して自分が学習した最大のことは、『自分がお金に変換できない情報やアイデアは、溜め込むよりも無料放出することで(無形の)大きな利益を得られる』ということに尽きると思う。」
(中略)「個人にとってのオープンソースとかブログとはなにか。それはポートフォリオであり、面接であり、己の能力と生き様がそのままプレゼンテーションの装置として機能する。転職活動をする場合、相手が読者ならば自己へのコンセンサスがある状態から交渉を得られる。それだけのものを、金も人脈も後ろ盾の無い人間が手に入れる唯一の手段が、情報の開示なのだと思う。」

 この文章で、僕はブログにとてつもない魅力を感じた。ブログやべぇ。ブログは、自己の成長を促し、そこで情報を開示することはなんとなくリアル世界にもプラスに働いてくるものなんだ、ブログやべぇと思って、ブログを始めたという経緯がある。僕は3回生だ。周囲では就職活動のガイダンスがあり、友達もなんとなく就活を意識し始めて*1いろいろやり始めた*2。おれそんなことされると焦る。その中で自分も何か新しいことをして成長したいなと切望していた時期であったこともあり、そういう点ではブログに自分の成長を託した面があった。
 そして2,3ヶ月ほどが過ぎた。その間自分はブログを知的生産の場として使ってきたつもりだし、できるだけの情報の開示もしてきた。もったいないので学校のレポートも載せてみた。
 実際自分はおそろしい勢いで成長しているなと思う。まず文章を書くこと自体成長なわけで。文章を書くということは文章を組み立てる能力が必要になってくるので、そこはとても鍛えられた気がする。前まで会話なんかのときに話の流れを組み立ててしゃべるのがものすっごい苦手だったんだけど、今は前と比べると、筋道だてて話をすることができるようになってきた。これだけは確信している。普通に情報のインプット量も増えたし、自分の「知的生産の場としてのブログ」はそこそこ成功しているんじゃないかと思う。
 ただ、それがリアル世界にプラスに働いているかといわれれば疑問だ。別に友達との日常会話で自分のブログの話なんて出てこないし、*3しゃべりはよくなったという点ではプラスに働いているが、それはあくまで自己成長の副産物としてのプラス面であり、もっとこう、実利を伴ったプラス面があったかといえば疑問が残る。時々「なかのひと」を覗いて、いろんな企業の方々が拙ブログをご覧になられてることに励まされたりはするけど。
 就職という実利に目がくらみすぎなのか。せこい話だが、僕はブログをやってれば就職という実利がやってくるものだとなんとなく思っている。別にそれがブログを始めたきっかけではなく、きっかけはあくまで自己の成長であるとしても。
 いや、せこくは無いか。この時期の学生は大体就職を意識して何かしてみようかなーって思うものだろうし、ようは何に力を注ぐかの差なのだから。就活は不安がつき物だし。
 果たしてブログをやってたら就活にいいことはあるのか。まぁそりゃ、mixiに比べたらあるだろうけど。
 ボランティアサークルとかコミュニティFMとかをやってることとかに比べたら、ブログなんてすっごい地味なものであり、業績とか活動とかがリアルの目に見えにくいものであり、それをなんとなく拠り所にしてて果たしていいものなのかと思うわけで。「僕のブログ、はてブ○○件ついてて1日○○人見に来るんですよー^^」って言っても、詳しくない人からしてみればそれがすごいのかすごくないのかわからない。だから目に見えにくい。
 ブログにそんなにわかりやすい実利は果たしてついてくるものなのか。匿名だからだめなのか。アルファブロガー級のものを書かなければ認められないのか。あるいはまだ実利どうこうの時期ではないのか。今はまだ実感できないけどいざ就活本番になって面接とかを受けるときに初めて効果を発揮するのか。そもそも実利を求めること自体間違いなのか。webの可能性を過信しちゃだめなのか。webの可能性に懐疑的になっているからだめなのか。なんなんだ。
 先生、ゼミの個人研究のテーマ変えていいですか。見てますか先生。

*1:かどうかはしらないけど

*2:フリーペーパー作ってみたりとかさ

*3:mixiの話は出る