ガガガSP物語

 不意にガガガが聴きたくなって、聴いてみたら妙にしっくりきた。
 ガガガSPはじめ青春パンクとリプトンアップルティーは俺の高校生活の象徴である。
 俺の実家はサルが出るほどの雛見沢レベルのど田舎なので、家から高校までは21キロも離れていた。父の車で15分、チャリで30分かけて延々通った3年間だった。
 田舎なので子供の数も少ない。中学校(今はもう統合して無いんだけどね)の時は全校生徒が20何人、しかも全員ど田舎小学校からの持ち上がり、という環境で過ごしてきたので、高校に進学したときにそのど田舎中学校のいでたちのまんま、ど田舎コミュニケーションプロトコルのまま突っ込んでいったから総バッシングを食らってしまった。おれがスクールカーストの底辺に位置づけられてしまったのにはそういう経緯がある。だから高1の頃は友達があまりいなかった。例え好きな子ができてもしがらみだらけでコミュニケーションなんて取れるもんじゃなかった。できレースだらけの理不尽さを日々感じていた気がする。買ってもらったMDウォークマンで帰り道、時には泣きながらガガガSPを聴いて帰ってた。あのときの黒歴史をまざまざと思い出す。
 まぁこんな経験があったからこそ今の俺があるんだよね。いい意味でも悪い意味でも。深入りせずに広く浅いつきあいをするのも、プライベートで人を誘えないのも、「「やる派」より「見る派」です。スポーツも、ゲームも、人間関係さえも。」って考えてしまうのもたぶんその影響。
 にしてもつくづく後ろ向きな歌詞だなぁ、ガガガは。コードラインとか全体の雰囲気はさわやかで甘酸っぱくていいのにね。