2ch的な文化がコモディティ化してきたのにはニコ動が絡んでいるんじゃないのかという話

 ・・・いかん、いくら考えてもちっとも進まんから書いて考えよう・・・。

2ちゃんねるから新たな流行語が生まれたり、書籍化されたりといったポジティブ*6な影響もリアルに及ぼしつつあります。で、このポジティブな2ちゃんカルチャーをリアルに振りまく上で、その流れを加速させたひとつの要因がニコニコなんじゃないかなと俺は思うし、実際、自分がなぜ2ちゃんねる的な世界にわずかながらコミットしだしたかという経緯がまさにニコニコ動画経由だったわけなのです

 少し前のエントリで俺はこういうことを言いました。そのエントリの続きとして書きます。
 俺が2ちゃんねるにコミットしだした背景の一つとして、ニコニコ動画の存在は大変大きなものでした。ニコニコ動画が自分と2ちゃんねるをつなぐ媒介要素として作用したわけです。
 ではニコニコ動画の中のどの要素が2ちゃんねると自分とをつなぐ要素となりえたか。アニメやゲームがメインの動画コンテンツの内容ももちろんそういう要素のひとつなのですが、それよりも注目に値する要素はやはり2ちゃんねる的な雰囲気を丸出しにしたコメント群なのではないでしょうか。俺はそこに注目したいのです。
 そもそも、ニコニコ動画がなぜ2ch的なコミュニケーションで満ち溢れているのか。ここでひとつ引用を。

やっぱり2ちゃんねるの創作層がニコニコ動画に移ったというのはあるだろうなぁ。「2ちゃんねるFLASH職人(ネットの出来事をFLASHにする職人)」もいなくなって久しいし。昔はムネオハウスやマトオフなど、色々あったんだけどなぁ。今年の流行っていうとニコニコ動画ばかりが思い出される。動画ばかり見てるからかもしれないけど。…ニコニコ動画のブームもそれ以外のネット上の動きも、実際は2ちゃんねるが絡んでいるものが少なくないけど、少なくとも最近のネットのブームは2ちゃんねる中心って認識はなくなってしまったな。

 俺はプレニコニコ動画の時代の2ちゃんねるの現状を知らないのですが、この文を見てなんとなくどういう状況だったか理解しました。ニコニコ動画にアニメやゲームのコンテンツが多いのは上記のような背景があってのことだったのです。昔はいろいろな動画やらFlashの創作者が自分の創作物をうpする場所が2ちゃんねるだったので、コンテンツも、それに対するコメントも、2ちゃんねるの中だけで楽しまれ、あまり2ちゃんねるの外部の目に触れることはなかった。しかしニコ動ができて、そういう2ちゃん内部で活躍していた創作層がニコニコに移っていくと、それを見る層も、2ちゃんねるからニコ動に流れていく。だからニコ動のコメントが2ちゃんねるくさいのは当然といえば当然のことです。
 そういう2ちゃんねる的なコンテンツやコメントに、拒否反応を示す人も少なからずいるかもしれません。だけど、実際には、少なくともコメントに関しては案外すんなり受け入れられているんじゃないでしょうか。これはなぜなのか。
 僕は、ニコ動に2ch文化がやってきた時点で、2chのコンテンツ部分とコメント部分が完全に分離された状態になったんじゃないのかなって思うんです。今までだと、2chに拒否反応を示す層は、2chの気持ち悪さを、コンテンツ(あるいは2chで語られているテーマ、内容)とコメント(テキストそのものの独自性や特徴:wwwwwとかwktkとか・・・)が一緒くたになったものとして認識していました。コアな2ちゃんねる用語を使う人は、コアな2ちゃんねる知識(アニメ、ゲーム、PCのオタク的な理解)を持つ人だ!という認識があった。実際、2ch的な用語は2chの中だけで完結するものが多かったのではないかと思います。それによって2chに対する帰属意識を見出していた面もあると思う。2ちゃんねるというのは掲示板なので、もちろんテキストが主体ですよね。ということはコアな2chで語られる文章とコアな2ch用語が同じ場所にあった。だから今まではリアルな世界で2ちゃんねる用語を使うのは大変はばかられる行為だったんです。
 それがニコニコ動画ができたことによって、コアな2chで語られるテーマが文章から動画という形に変わりました。この時点で、2ちゃんねる用語はコアな2ちゃんねるの中で語られていたテーマからある程度切り離された状態になり、その言葉自体が持つ利便性や面白さやらが一人歩きし始めた。ここにひとつの転換点があるんじゃないのかなと思います。このことが、一般の人にとっては、2ちゃんねる用語を使うこと=2ちゃんねる的なオタクの世界に精通している、という認識を少しづつですが薄れさせることにつながったんではないでしょうか。で、リアル世界やらmixiでktkrとかwwwwwwwwとか乙とか言う人が増えてきた。特にwに関してはほとんど当たり前に使われていますよね。で、そういう用語から再帰的に2ちゃんねるそのものにコミットしていく人も増えてきた。
 結局うまくまとまりきりませんが、こういう流れがあるんじゃないですかね。

まとめると

ニコニコ動画できる→2ch創作層とそれに茶々を入れる人がニコ動に移動→ニコ動のコミュニケーションが2ch化→コンテンツ部分とテキスト部分の分離→2chに詳しくない人がニコニコ動画を知って何の抵抗もなく2ch用語を使い出す→にわか2ちゃんねらー増える。一方、根っからの2ちゃんねらー「あんまりリアルで2ちゃんねる用語使うなよ恥ずかしい」

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"【2ch】日刊スレッドガイド : にわかオタクにありがちなこと"これの中のここのくだりとかまさに。

66 :VIP774 :2007/11/28(水) 22:38:50.53 id:oLqJWM4S0
にこにこで全話見てその作品について知ったような口をきく

69 :VIP774 :2007/11/28(水) 22:40:13.37 ID:rU/EtfAE0
>>66
これは同意

79 :VIP774 :2007/11/28(水) 22:45:24.11 id:DiOf9DSi0
>>66
動画共有サービスが一般化してからのにわかオタの増加はガチ

148 :VIP774 :2007/11/28(水) 23:00:59.74 id:VP6JDMuX0
自分がヲタだと言い出す

本当のヲタとは隠れてやるものだ


追記:はてブ米にご指摘ありましたがふたばの存在は素直に知りませんでした。なんせにわか2ちゃんねらなもので・・・
僕が知りたいのは、『2ちゃんねるコモディティ化されてきているのか(俺はそう思う)、だとしたら何故コモディティ化しているのか、2ちゃんねると一般層を媒介する要素として何が挙げられるか(exニコ動、どういう条件を満たせばそれが媒介要素たりえるか』
僭越ですがそんな感じのことを調べております。が何から手を付けていいやら、、、しかもまだまだ知らないことが多すぎる気がする。
追記2
title="痛いニュース(ノ∀`):ゲームやアニメなどを趣味にする“ライトなオタク”が増えている"