青春の終焉(終わってるのかどうかもわからないけど)

あんね、唐突にいうけど、今22才周辺の人は、久しぶりにハワイアンシックス聴いたらはっとするよ。ハワイアンシックスじゃなくてもいい。
ゴイステでもモンパチでもいい。テンフィートでもロットングラフティーでもハイスタンダードでもいいスネイルランプでもいいブラフマンでもいいグリーンデイでもいいアタリスでも

青春パンク、ないしメロコア。聴きまくってたよ俺は。
今になって、たまに聞くとそのメロディの疾走感にはっとすることがある。
高校のころとかスタパンとかハワイアンとかサボテンとかガガガとかゴイステとかニコチンとかを、
チャリ乗りながらウォークマンでひたすらきいて、
無駄に焦燥に駆り立てられてた記憶があるんだけど、
この焦燥感って何なんだろう。

高校生の頃俺は朝昼夜いつも焦ってた。
あの頃は生活が燃え尽きて行くのが見えた。
焦燥感だけで生きていたし、勉強も部活も恋愛さえも焦燥感だけでやっていたようなものだった。
マッドカプセルマーケッツ聞きながら受験勉強してたときの俺の焦燥感は本当にマックスだったんだけど、
あの時結局俺はやたらぎらぎらして、何にあせってたんだろう。
何かやらかしたい、でも何もできない自分に?閉塞感?何?
 
時は流れた。
2009大学4年の冬。
あの頃焦燥に駆られながら渇望していた、空想していた未来に、今俺はたしかにいる。
ただ俺は高校生時分の俺に問うてみたい、あの頃空想していた未来の自分は今ここにいますか?
・・・・・

気づけば、かなりの時間が流れていた。
その間にいろんな知識を身につけた。いろんな風景と出会って、いろんな人と出会って、いろんな本に出会って、そんないろんな出来事がしょーもない自分の考え方を変えてくれた。人の気持ちを考えられるようになったし、自分の働きかけが他人にちゃんと届くことも知った。本当に本当に本当に感謝したい。
べたな言い方すると、成長したなって思う。曲がりなりにもね。就職活動はでかかった。
何が良いことで、何が悪いことなのか、どう振舞えば大体幸せになれて、どう振舞えば不幸せになるかもおぼろげながらわかるようになった。
以前と比べると落ちついたね、と本当にいろんな人から言われるようになった。正直うれしく思う。
社会に出る心の準備もしなくちゃいけないし将来のための道筋もそれなりに考えなくちゃいけない。
そんな今。
ものすごい勢いで無理やり我に返る。
そして来た道を振り返る。

そして戸惑う。本当に戸惑う。
そりゃもう涙が出そうなくらい戸惑う。

俺は本当にあの頃から遠くに来てしまった。
もうあの風景や、あの人や、あの本や、あの講義や、あんなネットつながりの人や、このブログや、こんなインターネットや、あなたに出会う前の昔には戻れないことも知ってる。
もう闇雲に焦ることはできない。
むしろ余裕を見せなくちゃいけない。
ただ、あの頃と同じように無邪気にいろんなこと考えられたらなーと、今の俺はただそれだけを願う。

幸いにして俺の未来はなんとか開けている。
学生卒業まで60日。何ができるかな。

*1

*1:ハイクの文章+アルファ。