今の仕事+社会福祉主事について

 福祉関係の部署に配属されて、はや2ヶ月がたとうとしている。僕の仕事は介護保険の予防介護、地域包括支援センターと呼ばれる介護予防を扱う課。そこで予防給付管理の事務の仕事をしている。最近やっと仕事も板についてきて、それまで面倒をかけっぱなしだった先輩からも、なんとなくひとり立ちして、わからないことがあれば聞いて、仕事もそれなりに責任もって任せてもらえるようになった。うれしいねやっぱり。
 ただ職場がケアマネージャーや社会福祉士などの大きいお姉さんばっかりなので、根本的に話が合わなかったりはする。まぁでも、介護関係で高齢者としゃべって何ぼの世界で働いてきた人たちなのでしゃべりにかけては相当スキルを持ってるし、コミュニケーションをとることは十分可能だし、しゃべってても楽しい。4,50そこそこの母ぐらいの年齢の人達としゃべってる感じ。いい感じにかわいがってもらえてる。w
 最近さすがに仕事面で気合が抜けてきたというか、しまりのない態度が自分自身目に付くようになってきて課長にもさり気なーく注意されたりするので、気をつけたいなーと思う。今仕事の関係で、「社会福祉主事」という資格を取っているんだけど、今日もその勉強のためのテキストを読んでいたら、課長に「社会福祉主事の勉強は勤務と関係ないから家でやりなはれ」とかるーく怒られた。ごもっともです。が課長、それなら勤務時間中にのそのそ外に出てタバコをお吸いになっておられるあの次長課長達はどう説明してくれるんですか、
とか問いただすわけもなく。新人ですからしかたがない。やっぱり妙な論理で職場が動いてるな、とは思う。
 「介護福祉主事」これはひとつの任用資格で、社会福祉士とか福祉の専門職の資格を取ったら自動的についてくるようなしろものである。介護や福祉、社会保障などに関するテキストでの勉強+レポート提出で取れる。進研ゼミ見たいな感じ。一応この資格を持っていると、介護や福祉関連の知識や知見が、頭に入っているとみなされる。そういう資格である。
 分厚いテキストが15、6冊。それが教材となる。テキストは今概論しか読んでないんだけど、日本や世界の社会保障の歴史的変遷や、現状の介護保険がどーやって成り立ったかなど、大学で一応社会学をかじった身としては、今までの勉強とリンクする部分もあり、今までの社会学とかメディア論とかを通した勉強、あるいは読書なりネットなりから獲得してきた自分なりの「世界」という物語に、また異質な物語が組み込まれていくような心持がする。一見整合性がない様に思えても、読み進めていくと個々のデータが一つ一つ照合されていくような、べたな喩えで言えばばらばらだったパズルのピースがどんどん組み合わさっていくような、そういう発見が何個も何個もある。とにかく面白い。勉強大好き。だから本当にこの課にこれて勉強までさせてもらえて幸せだなぁと思う。仰せのとおり、明日からはテキストは家で読みますがね。
 なんかね、そういったテキストを一通り読んでたり、実際現場の話を聞いてたりすると、よくメディアで言われてる「介護保険の現場」あるいは「施設が足りない!施設を増やせ!」「介護保険料高い!安くしろ!」という言説に対しても一定の反駁の余地がある、てか今の介護保険制度が在宅メインなのも保険料が1割負担でかかってくるのにも、れっきとした根拠があってそうなっているんだなと思えるように最近はなってきた。まぁ、あくまで行政サイドから見たポジショントークに聞こえるかも知れんけどさ。