違法ダウンロードはスピード違反と同じレベル

 http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200709210236.html
 違法なコンテンツをアップロードした人だけでなく、ダウンロードした人もこのままいくと違法になるようですが、これ違法にしたところで捕まえられるんかねって思う。
 

民間調査会社ネットレイティングスの調べでは「ユーチューブ」の日本の利用者は月間1017万人に達している(07年2月)。日本レコード協会の調査では違法な着うたのダウンロード数は年間2億3400万ファイル以上とされる。

 これだけの数の人が少なくとも違法なダウンロードにかかわってるってことでしょ??痛いニュースかどこかにも書いてあったけどネットユーザー=著作権法違反者でも極論じゃない。
 学校で犯罪社会学を少しだけ教えてもらったことがあるんだけど、そのときに、犯罪行為は犯罪とイコールではないということを教わった。
 

たとえば、制限速度40キロの道を60キロで走る行為は犯罪行為だけど、皆それを認識しているにもかかわらず、その制限速度を遵守する人よりも守らない人のほうが多いだろう。それは、スピード違反という犯罪行為は、取り締まられない限り犯罪とはみなされないからである。そして個人にとってみればそちらのほうがいくぶん合理的だ。では警察が積極的にスピード違反者を取り締まらないのはなぜなのか。多くのスピード違反者を捕まえることはコストがかかる上に、スピード違反という行為自体がどちらかというと軽微な犯罪なので、割に合わないからである。

大体こんな内容だったんだけど、これをテンプレにして今回の話を当てはめてみる。

たとえば、著作権者の許諾を得ずに流通している音楽や映画などの作品を、一般の人がパソコンなどにダウンロードする行為は犯罪行為だけど、皆それを認識しているにもかかわらず、その著作権法を遵守する人よりも守らない人のほうが多いだろう。それは、違法ダウンロードという犯罪行為は、取り締まられない限り犯罪とはみなされないからである。そして個人にとってみればそちらのほうがいくぶん合理的だ。では警察が積極的に違法ダウンロードした者を取り締まらないのはなぜなのか。多くの違反者を捕まえることはコストがかかる上に、違法ダウンロードという行為自体がどちらかというと軽微な犯罪なので、割に合わないからである。

だから違法ダウンロードはスピード違反と同じレベルなんじゃないのかね。社会的ジレンマであることには間違いないけど。今、秋の交通安全運動が行われてるけど、おんなじ要領で春と秋に著作物安全運動をやればいいんじゃないかと思う。こーゆーのはぐだぐだでやるくらいなら定期的に取り締まり強化したほうがかえってメリハリがついてよかったりする。